フジ産業ってどんな会社?

What company?

フジ産業の事業内容はどのようなものですか?

昭和50年5月2日の創業以来、物置・ガレージ・倉庫を中心に門扉・フェンス・カーポート等のエクステリア商品、庭石や園芸を中心とした外構工事をホームセンター・スーパーマーケット・ディスカウントストア・百貨店・家具店・金物屋等の小売店。又は警視庁・銀行・電鉄会社等から受注をして、そのお客様に配送組立施工をして商品を提供しております。また、平成17年6月より太陽光発電システムのオール電化商品とメガソーラー事業の販売組立施工も開始いたしました。近年ではインターネットを利用した、販売サイトにおいて一般顧客の他に、官公庁(宮内庁・国税局・日本気象協会等)や外国大使館(アメリカ・イラン・イスラム共和国)医療・宗教・学校・財団法人等からの受注を社員である自社工事部が責任施工をし、長期に渡るアフターサービスを実施しております。

また、新たに自社ブランドのマツモト物置をスタートしております。現在の社員数は200名、関東一円、福島・宮城・長野・山梨・静岡の広範囲エリアに事業本部を含めた18の事業所で365日・年中無休の営業活動をしております。当社の代表はイナバ物置のテレビCM「100人乗っても大丈夫」には、最前列でテレビ放送開始時から出演しておりました(代理店の代表者が販売ランキング順に前列より座っています)。現在は会社の役員が交代で出演しております。

フジ産業の革新性・独自性・優位性について

物置・エクステリアは、メーカーがどんなに良い商品を工場で製造しても品質の半分しか出せません。残り半分の品質(組立工事と配送)がわたしたちの様な代理店や工事会社の責任となるので、エクステリア業界にはない創業以来の年中無休の体制、自社工事部で責任施工のサービス(お客様や小売店への商品の供給と配送・組立工事を一括で提供)ができる当社の存在は非常に大きいと自負しております。なんといっても物置・エクステリアはキチンと配送されて、キチンと組立されて初めて高品質の商品が完成し、長く安心してお使いいただけます。

「自社工事部の会社だからこそ、すべてを経験できる。その時のチャレンジや苦労が会社の財産になる」と考えています。物置やエクステリアの職人以外にも太陽光発電の施工・造園・土木・水道などの様々な職人で構成された工事部のため、様々なお客様のご依頼にお手伝いさせていただいております。協力会社に工事を丸投げすれば売り上げにはなりますが当社の力にはならない、少しでも前へ前へという気持ちの表れです。人間のやることなのでミスやお叱りをいただく場合もありますが、それを改善することが会社の力に替わるものと思っております。

フジ産業の市場性・成長性・社会性について

我々は作るだけのメーカーではなく、メーカーベンダーでもあり代理店、そして施工会社です。わたしたちがチャレンジすればいくらでも仕事はあると考えます。しかも、それは海外進出でも関西でも九州でもありません。今のエリアでもやり方次第では、まだまだ市場はあるのです。ですから、社内では「景気が悪い、モノが売れない、政治が悪い」などの考えはありません。

自分たちでチャレンジをすれば、必ずもっと大きな成長ができると確信しております。イナバ物置のトップ代理店のわたしたちでもシェアは10%以下です。その部分を見ただけでも大きな市場がまだまだ残されていると考えています。また、震災後は防災意識の向上により大型物置や倉庫を防災仕様にする案件が大変多くなり、基礎工事から組立工事・電気工事・左官工事をワンストップ工程で行える自社工事部の評価を多くいただいております。また、さんかく屋根のマツモト物置の販売により、あたらしいチャレンジをしております。物置・エクステリア業界全体では既に成熟しつつありますが、まだまだ魅力のある業界だと考えます。

フジ産業のサービスを展開するにあたり、経営上工夫している点について

200名の社員で自社工事部があり、自社地で社有車はリースなし。そんな同業者は他にはありません。新人・ベテラン関係なくお客様のところへ伺い、お手伝い・作業をしますから、社員一人ひとりの働きぶりが会社の評価そのものになるので、役員や管理職も関係なく月に数回は早朝朝礼をしています。

朝礼と言っても大したことはなく、失敗談や会社の状況などを全員に公表して、皆の意見なども発表します。発表者はビールケースの上に立って、発言するのですが視界が30cm高くなっただけでも緊張します。回を重ねることにより話も上手になっていきます。これは社員一人ひとりが色々な方とキチンと話しができるようになる訓練も兼ねています。物置・エクステリアの商品は、当社以外の他社からでも買えるし、組立も当社以外でもできるわけです。 では、何が重要なのか。商品の品質や組立の正確さは当然大切ですが、それ以上に社員一人ひとりの働きぶりや人間性が大切なのだと伝え続けています。しかし、なかなか応用編にはいかず基本編ばかりですが、継続は力なり。今後はもっとよくなると思っております。

マツモト物置の中長期的な事業計画や将来のビジョンについて

今年のお正月休みに、NIKE創業者 フィル・ナイトの自伝(SHOE DOG)を読みました。読んでいて面白かったし、考えさせられたし、自分ならどうするかと思いながら、このタイミングで読んで、本当に良かったと思いました。

フィル・ナイトは、ナイキの創業者で最初はオレゴン大学の陸上部の選手。その時にオニツカタイガー(現アシックス)のスポーツシューズの素晴らしさを知って大学卒業後、単身で日本のオニツカタイガー本社に行き、アメリカ西海岸の代理店契約のお願いをした。当時の恩師や同じ陸上選手と一緒にブルーリボン社を立ち上げて、オニツカタイガーのシューズ販売をスタートさせた。順風満帆とはまったく言えず、色々なことが起きるし、銀行からもいじめられて、資金繰りにも悩まされる。

それでもフィル・ナイトのシューズに対する熱意で何とかオニツカタイガーの販売実績を伸ばしていった。しかし、オニツカタイガー本社へ25cmの赤色のシューズを発注しても、なかなか商品が届かないどころか、やっと届いたと思ったらサイズが違う・色が違うなど、なかなかフィル・ナイトの一生懸命さには応えてくれなかった。それでもシューズへの熱意を持ち続けて一生懸命やっている時にオニツカタイガーがブルーリボン社との代理店契約を一方的に解除して、
他の代理店に乗り換えようとしている事件が起こる。

困ったフィル・ナイトは、たまたま同じビルの上にあった日商岩井に相談しにいくと、「このままではあなたの会社は潰れてしまうから、シューズ作りの技術と熱意を持って、自分たちのブランドで作りなさい。すぐに日本の良いシューズ工場を紹介する」と言ってくれた。それがナイキが誕生したキッカケになった。

その時、噂で不安になる社員を集めてフィル・ナイトが言った、

「この瞬間こそが私たちにとっての瞬間だ。もう他社のブランドを売らなくてもいい。誰かの為に働かなくてもいい。オニツカには何年も拘束されていた。 出荷は遅れる、注文は遅れる、こちらのデザイン案は撥ね付けられるでは、これじゃあ誰だってウンザリだ。事実に向き合う時だ。これからの成功も失敗も、わたしたち自身の責任。自らのアイディアとブランドに掛かっている。これは危機じゃない、これは解放だ。わたしたちの独立記念日だ。そう、道のりは険しい。間違いなく戦いが待っている。だが形勢はわかっている。私たちはまだ生きている、まだ終わってはいない。」

と、社員の前で大演説をぶった。それで今日のナイキがある。

もしフィル・ナイトがその時に自分たちのシューズを作ろうと考えなければ、今日のナイキはなかった。これを読んだ時に「物置日本一という看板を一度は下ろしてでも、マツモト物置という私たちの物置をやったことが1%も間違っていなかった」と気づかされたし、フィル・ナイトに勇気をもらった。

ナイキのストーリーは、スウッシュ (Swoosh) のロゴや、エアジョーダン、バック・トゥー・ザ・ヒューチャーPART2に出てきたシューズなど、伝説的なストーリーが数多くあるが、わたしたちのマツモト物置はまだ始まったばかり。そして、物置に対して私と同じ考えや熱意を持った人が必ずいるはずです。そういう人たちと共ににマツモト物置の販売エリアを広げて、全国にいる「マツモト物置を欲しい、買いたい」って言って下さるお客様の期待にお応えしたい。イナバ物置日本一の実績と歴史を捨ててまで、マツモト物置をやるなんて「クレイジーだ」「理解できない」「バカ息子」などなど、業界の中では散々言われているようですが、わたしには物置に対する熱意と愛情がある。

業界の人に何を言われようが、まったくお構いなしで、必ず世間のお客様たちが、わたしとマツモト物置を応援してくれると信じている。
まだまだ、マツモト物置でやりたいことやカタチにしたいことは、星の数ほどあります。

これからも真剣勝負を楽しみます。

※松本雄一郎コメント

フジ産業の上記以外の特長について

事業所内にある、机やロッカーや本棚。また、敷地内にある樹木や庭石。さらに、全事業所宿泊所完備の為のベッドなどは全て取引先の家具店や地域の地主様などに頂いたものばかりです。また、植木の処分工事があった場合も実際には処分はせずに所内に植え替えをして、生きているモノは大切にするという社風を徹底しております。

5つのきょうりょく

①協力全社員が同じ目標に向かって最大の成果を出す為に今よりもこれからも何より大切なこと
②強力フジ産業の特長を一人ひとりが理解し、会社の代表選手として日々働くことがフジ産業の大きな力・財産になる
③今日力今日一日を大切にする。今日の行動が一か月の目標の目標になり、1年の成果となる。時間の経過程怖いものはない。
④教力独自の社風は長い歴史の中で作られたもの。その全てを一人ひとりに教え、厳しくやさしく、そして楽しく働ける環境をつくる。
⑤競力私たちの仕事は社員一人ひとりの働きぶりが会社の評価そのものであり、新人・ベテラン関係なく責任は大きい。

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